「GTK 4.0.1」がリリース、メディアサポートを強化
GUI作成ツールキット「GTK」の開発チームは1月12日、最新安定版となる「GTK 4.0.1」公開を発表した。
GTKはクロスプラットフォームのGUI構築のためのツールキット。GLibをベースにCで作成されており、Python、JavaScript、C++、Rustなどの言語向けのバインディングがある。Buttons、Windows、Toolbarsなどのウィジェットを備え、ネイティブのルック&フィール、テーマのサポートなどの特徴がある。GTK 4.0.1は2020年12月に公開されたバージョン4系の最初のポイントリリース。細かなバグの修正に加えて、テーマとドキュメンテーションをアップデートした。
最大の特徴はメディアのサポート強化。GstreamerメディアバックエンドでOpenGLのテキスチャを使用するようになった。これにより、ハードウェアアクセラレーションを使ってデコードを行う際にGPUとCPUの間でフレームデータの過度なコピーを防ぐという。一方で、GtkVideoがフル機能のメディアプレイヤーアプリケーションをサポートできるかというと、まだその段階にはないという。
GTK 4.0.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。