「Ruby on Rails 6.1」が公開、複数DBの強化などが加わる

 Rubyフレームワーク「Ruby on Rails」の開発チームは12月9日、最新版となる「Ruby on Rails 6.1」公開を発表した。

 Ruby on RailsはRubyで作成されたアプリケーション開発フレームワーク。MVCアーキテクチャを土台とし、”設定より規約”をモットーに開発者の幸せと生産性にフォーカスする。Ruby on Rails 6.1は2019年に公開されたバージョン6系の最新安定版。

 複数のデータベースを利用するマルチDBを強化し、データベース単位で接続を切り替えられるようになった。<6.0で導入したファンクションによるパーティションに加えて、水平方向のシェーディングをサポートした。同一スキーマで複数のパーティションを作成できる。Active Recordのモデルを変更することで実現した。この他、コネクションプール管理などの機能強化も加わった。

 関連付けの厳格な読み込み(Strict Lading)が加わった。関連がeager loadingとなり、N+1クエリを未然に防ぐという。単一テーブル継承の代替としてデリゲート型が加わった。バックグラウンドのジョブで関連付けを削除できるDestroy Associations Asyncも導入、タイムアウトや性能に関わる問題を回避するのに有用としている。

 この他、Active Storageの改善、Active Modelのエラーオブジェクトの改善など、多数の強化が加わっている。一方で、自動読み込みのclassicは非推奨となった。

Ruby on Rails
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