Java向けWeb/UIフレームワーク「Vaadin 18」が公開

 フィンランドVaadinは12月2日、Java向けWeb/UI開発プラットフォームの最新版「Vaadin 18」公開を発表した。Avatarコンポーネントの導入などの機能強化が加わっている。

 Vaadinは、JavaでWebアプリケーションを開発できるオープンソースのプラットフォーム。モバイルとデスクトップの両方で動くUIコンポーネントライブラリを含み、Javaを使って容易にWebアプリケーションやUIの構築ができるという。Vaadin 18は、9月に公開されたVaadin 17に続く最新のメジャーリリース。

 新しいコンポーネントとして、ユーザーのアバターイメージや丸で囲ったイニシャルを表示できるAvatarが加わった。またグループにするアイテム数を設定してアバターのグループを少し重ねて表示できるAvatarGroupコンポーネントも加わった。コンポーネント入力フィールドにヘルパーテキストを設定できるようになった。

 ブラウザAPIにアクセスできるVaadin Flowも強化し、Polymerに代わってLitElementを導入した。LitElementはバージョン17で初期サポートしたもので、テンプレートの生成と@Idでコンポーネントのインスタンスをバインドすることができる。なお、この変更はLTS(長期サポート版)を使っていない場合、宣言的プログラミングを使ったVaadin Flowのビュー定義に影響するとしている(Javaを使ってレイアウトとコンポーネントを設定する場合は影響しないが、)。

 Vaadin DesignerでもLitElementをサポートし、LitElementベースのテンプレートを使用できるようにあった。TypeScriptフロントエンドのVaadin Fusionでも、Spring Securityを利用したログインページのカスタマイズやCSSインポートなどを強化した。

 このほかにも、細かな強化が多数加わっている。

Vaadin
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