テンプレートリテラル型が加わった「TypeScript 4.1」が公開
米Microsoftのプログラミング言語「TypeScript」開発チームは11月19日、最新版となる「TypeScript 4.1」公開を発表した。テンプレートリテラル型の導入などの特徴が加わっている。
TypeScriptはJavaScriptをベースに静的型付けのシンタックスを加えたプログラミング言語。Microsoftが開発しオープンソースとして公開している。TypeScript 4.1は、8月に公開したTypeScript 4.0に続く最新安定版。
Template Literal Typesとして、JavaScriptのテンプレートリテラルと同じシンタックスを持つが型に利用できる機能が加わった。リテラル型と合わせて使うことで、内容を結合して新しいストリングリテラル型を生成する。元の型に基づき新しい方を作るMapped Typesで、新しいas句でキーの再マッピングができるようになった。また、条件型Conditional Typesの制約を緩和し、ブランチ内ですぐに自身を参照できるようになった。これにより、再帰的な型のエイリアスを容易に書けるという。インデックス型に–noUncheckedIndexedAccessフラグが加わった。このモードにすると、インデックス型への全てのプロパティアクセスやインデックス化されたアクセスを未定義として扱うことができる。
このほか、React 17でサポート予定のjsxとjsxsへの対応、JSDocの@seeタグのサポート改善なども加わっている。
TypeScript
https://www.typescriptlang.org