「Firefox 83.0」が登場、JavaScriptの性能を強化、HTTPSモードを導入

 Mozillaは11月17日、オープンソースのWebブラウザ最新版「Firefox 83.0」公開を発表した。JavaScriptエンジンの改善、HTTPSモードの導入などが特徴となる。

 Firefox 83は10月に公開されたFirefox 82に続く最新版となる。

 JavaScriptエンジンの「SpiderMonkey」で、最新のJITコンパイラ「Warp」を導入するなどの強化を図った。これにより、ページの読み込み時間が最大15%、レスポンス性も12%改善し、メモリの使用は最大8%削減できるとしている。同時に、JavaScriptエンジンの安全性とメンテナンス性も改善されるという。HTTPS-Only Modeを導入した。有効にすることで、すべての接続でhttpsを使用する。Webサイトがhttpsをサポートしていない場合は、http接続にするかの許可を求める。HTTPS-Only Modeは設定より有効にできる。動画を別画面表示して視聴できるPicture in Pictureでキーボードショートカットを利用できるようになった。矢印キーとコントロールキーを同時に押すことで15秒の早送りまたは巻き戻し、音量の増減などができる。タッチ対応画面を搭載したWindowsデバイス、タッチパッドのあるMacデバイスで指2本を広げるピンチズームができるようになった。

 この他、検索も強化し、サポートするPDFフォームの入力、印刷、保存ができるAcroFormのサポートも加わった。開発者向けではPage Inspectorでスクロールバッジを使用できるようになった。バッジを選択するとオーバーフローの発生につながっている要素を強調するという。また、セキュリティやバグも修正されている。

 デスクトップ版はLinux、macOS、Windowsなどをサポート、プロジェクトのWebサイトより入手できる。同日、Android向けもバージョン83をリリースしている。

Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/