Mozilla、次期「Firefox 83」でJITコンパイラ「Warp」をデフォルト採用へ
MozillaのFirefox開発チームは11月13日、今月公開を予定している次期「Firefox 83」で、JITコンパイラ「Warp」をデフォルトで有効にすることを発表した。これにより、JavaScriptエンジンの高速化が図れるとしている。
Warpは9月のNightlyで登場した最新のJITコンパイラ。Firefoxが搭載するJavaScriptエンジン「SpiderMonkey」向けで、これまでのJITコンパイラ「IonBuilder」に代わるものとなる。
IonではデータのプロファイルでType Inference(TI)とCacheIRの2種類を使っていたが、WarpではCacheIRのみを採用するなど様々な最適化が加わっている。これにより、レスポンス性を改善し、ページの読み込みが高速化し、メモリの使用が改善するという。Google Docsの読み込み時間は最大20%改善し、Speedmeterベンチマークでは10〜12%高速になると報告している。アーキテクチャも新しくなり、メンテナンス性も改善するという。
Firefox 83は11月中に公開を予定している。
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