米Microsoft、「PowerShell 7.1」公開

 米MicrosoftのPowerShellチームは11月11日、オープンソースのコマンドラインシェルの最新版「PowerShell 7.1」公開を発表した。

 PowerShellはMicrosoftのコマンドラインシェルおよびスクリプト言語。「PowerShell Core」をクロスプラットフォーム対応させ、.NET Coreを基盤とする。PowerShell 7.1は3月に公開したPowerShell 7.0、それに先にリリースされた.NET 5を土台に、機能強化とバグの修正を行ったもの。

 PowerShellのモジュールパッケージマネージャを書き直ししたPowerShellGet 3.0(ベータ10)が加わった。これによりPackageManagementやNuGetプロバイダー依存を減らすなどのメリットがあるとしている。PowerShellGet 3.0正式版は次期PowerShell 7.2プレビューで利用できるようになる予定。

 クロスプラットフォームでユニバーサルに機密データへアクセスと管理するためのモジュールとしてSecretManagement(プレビュー5)とSecretStore(プレビュー3)を導入した。PowerShellコンソール拡張のPSReadLine 2.1も導入した。PSReadLine 2.1ではPredictive IntelliSenseとして、コマンドの入力補完機能が加わっている。

 このほか、Jupyter NotebookのサポートとしてPowerShell Notebooks in Visual Studio Code、PowerShell Notebooks in .NET Interactiveも加わった。前者はPowerShell拡張でNotebook Modeとして使用し、PowerShell、数リプとをNotebookのようなビューで開くことができるという。後者は.NETを使ってJupyter Notebooksを作成できるもので、C#、F#に加えPowerShellも利用できるようになった。

 PowerShell 7.1はOSはWindows 8.1/10(ARM64を含む)、Windows Server 2012 R/2016/2019/ Semi-Annual Channel、Ubuntu 16.04/18.04/20.04 (ARM64含む)、Ubuntu 19.10(Snap)、Debian 9/10、CentOSおよびRHEL 7/8、Fedora 30、Alpine 3.11+ (ARM64含む)、macOS 10.13+など。このほか、コミュニテイサポートとしてArchLinux、Raspbian Linux、Kali Linuxもある。

PowerShell
https://github.com/PowerShell/PowerShell/releases/tag/v7.1.0