プロジェクト誕生から10周年、「OpenIndiana Hipster 2020.10」が公開

 Solarisを由来とするUNIX系OS「OpenIndiana」プロジェクトは11月1日、最新版となる「OpenIndiana Hipster 2020.10」公開を発表した。

 OpenIndianaは米Sun Microsystemsの「Solaris」のオープンソースプロジェクトであるOpenSolarisの流れを汲むプロジェクト。2010年の米OracleによるSun買収後、Illumos Foundationが立ち上がり、その下のプロジェクトとして開発が進んでいる。

 6ヶ月のリリースサイクルを持ち、OpenIndiana Hipster 2020.10は5月に公開されたOpenIndiana Hipster 2020.04に続く最新版。最新版では仮想化ハイパーバイザーBHyVeが加わった。Type-2のハイパーバイザーとしては、VirtualBoxに加わるものとなる。なおType-1ではKVMをサポート済み、OSレベルの仮想化も対応している。

 Remote Desktop Protocol(RDP)のオープンな実装であるFreeRDP、リモートデスクトップクライアントのRemminaをサポートした。Squeak Virtual Machineのサポートではバージョン4、5、5 Cogに対応、これによりSqueak Smalltalkの複数のバージョン、それにLuis Smalltalkを動かすことができるという。

 開発ツール・ライブラリでは、GCC 10.2、Python 3.7.7/3.5.10(Python 3.4は削除)、Golfing 1.14.8/1.15.3、Git 2.29.2などを含む。 デスクトップ側ではMateは1.24、Qtは5.12.9、VLCは3.0.11.1などにアップデートされた。一方で、FirefoxとThunderbirdなど一部のパッケージについては、開発リソースが不足しており、アップデートができなかったと報告している。

 OpenIndiana Hipster 2020.10はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

OpenIndiana
https://www.openindiana.org