分散型Webのファイルストレージ「Space」、IPFSやTextileなどのDweb Stackを土台
分散型Web(Dweb;Decentralize Web)技術ベンチャーの米Fleekが、プライベートなファイルストレージ「Space」を開発している。真のDweb体験をユーザーに提供する最初の製品としている。
Fleekは分散型Web(Dweb)の土台となるP2PのハイパーメディアプロトコルであるIPFS(InterPlanetary File System)使ったアプリ構築技術を開発するベンチャー企業。
Spaceはオープンソースのファイルストレージ/共有プラットフォームで、Filecoin、IPFS、TextileなどDwebスタック上に構築する。”プライバシー重視、暗号化、P2P版のDropboxやGoogle Driveのようなもの”としている。プロジェクトは8月に発表され、現在ベータアクセスのための登録を受け付けている。
Goで作成されたIPFSツールのラッピングSpace Daemonを使っており、これを使ってFleekがホストするサービスに接続する。Space DaemonはTextile ThreadsとBuckets上に構築されており、ローカルのBucketsを作成したり、作成したBucketsとその中にあるファイルを共有するインターフェイスを備える。鍵管理、ドライブマウントのためのFUSEなどの機能も備える。
特徴はP2P技術の活用とエンドツーエンドの暗号化により、追跡されない点。バックアップについても暗号化オプションを提供する。Googleの「GSuite」や「Microsoft Office」などとの互換性もあるとしている。
Spaceはデスクトップアプリとして提供、Linux、macOS、Windowsで動く。将来、Webアプリ、モバイルアプリも提供する予定。
Space DaemonはバージョンSpace Daemon 0.0.19が9月30日に公開された。ライセンスはApache Lincense 2。
Space
https://space.storage