ビルドプロセス管理ツール「Qbs 1.17」が公開
ビルド自動化ツールQbs開発チームは9月14日、最新版となる「Qbs 1.17.0」を公開した。
QbsはC/C++などで作成されたクロスプラットフォームのビルドツール。プログラミング言語、ツールキット、ライブラリに関係なく、ソフトウェアのビルドプロセスの自動化と管理を簡素化することを目指す。
当初The Qt Companyで開発されたが、CMakeにフォーカスするために2019年にサポートを終了、現在はコミュニティ主導のプロジェクトとなっている。本リリースには272人の開発者が貢献したという。Qbs 1.17は、4月に公開されたバージョン1.16に続くリリース。
C/C++では、ベアメタルデバイス向けのツールチェーンのサポートを強化した。setting qbs.targetPlatformでnoneと設定することでベアメタルをターゲットにできる。また、macOS/Xcode 12.0のサポートも加わり、ユニバーサルなx86_64/arm64バイナリをビルドできるようになった。
Qtでは、Qt for Androidモジュールのサポートを改善したほか、Qt6の早期サポートも加わった。Androidのサポートも改善している。言語では、プロトコルバッファprotobufににたシリアライズプロトコルCap’n ProtoをC++で使用するモジュールが新たに加わった。
Qbs 1.17はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはLGPL。