「Zorin OS 15.3」が公開、LibreOfficeが新しく

 Zorin Groupは9月8日、Linuxディストリビューションの最新版となる「Zorin OS 15.3」を公開した。「LibreOffice 4.6.4」など、パッケージのアップデートが中心となる。

 Zorin OSはUbuntuベースを土台とし、WindowsとmacOSの代替を目指すデスクトップ向けのディストリビューション。高速、安全性、プライバシーなどの特徴を持つ。Zorin Appearanceアプリを利用してWindows、macOS、Linuxなど慣れ親しんだ環境に変更できる。

 Zorin Groupによると、Zorin OS 15は170万回以上のダウンロードがあるなど、成功したリリースになったと報告している。このうち65%はWindowsやmacOSなどプロプライエタリなプラットフォームからであり、「Linuxのパワーを新しい人に届け、全員のメリットのためにコミュニティを育てるというミッションを反映するものになった」としている。

 Zorin OS 15.3は、2019年6月に公開したZorin OS 15系の最新版。Ubuntu 20.04及びLinuxカーネルは5.4を土台とする。特徴は、LibreOfficeが安定版としては最新となるバージョン6.4.6となった。Libre Office 6.4.6はMicrosoft Officeドキュメントとの互換性、分散環境でのコラボレーション、ドキュメント編集の強化、性能などの特徴があり、Zorin OSユーザーはこれを享受できるとしている。このほかにも、コアのアプリケーションが最新版に更新されている。

 Androidとの接続機能「Zorin Connect」アプリも強化され、信頼性のあるWiFiネットワーク上にあるデバイスのみを検索するなどセキュリティを強化した。対応するAndroidのバージョンが新しくなり、ファイル送信、クリップボード送信のためのクイックボタンも加わった。

 ハードウェアのサポートも拡大し、Intelの11世代のCoreプロセッサ、次期AMDプロセッサとGPUなどに対応する。

 Zorin OSはプロジェクトのWebサイトより入手できる。エディションには「Core」「Lite」「Education」のほか、有償の「Ultimate」がある。

Zorin OS
https://zorinos.com