オープンソースの学習管理システム「Moodle 3.9」リリース、教材を共有できるMoodleNetを導入

 オープンソースの学習管理システム「Moodle」開発プロジェクトは6月15日、最新版「Moodle 3.9」を公開した。教材のプール機能やソーシャルネットワークMoodleNetを導入、教育者のリソース共有を促進する。

 MoodleはオーストラリアMoodle Ptyが開発し、オープンソースで公開する教育者、管理者、学習者向けの学習管理システム(LMS)。堅牢、安全性などを特徴とし、パーソナライズされた学習環境を構築できる。

 Moodle 3.9は2019年11月に公開されたバージョン3.8に続く最新版。長期サポート(LTS)版となる。

 JavaScriptベースのコンテンツコラボレーションフレームワーク「H5P」で作成されたコンテンツをMoodle内で扱えるようになった。評価表との接続を行って必須事項などを設定できる。H5Pコンテンツのアップロードと保存のための「Content Bank」も用意する。

 新たに、教育者がリソースを共有できるオープンソースのソーシャルネットワーク「MoodleNet」をローンチした。アクティビティ選択からMoodleNetに接続し、メンバーが公開したリソースやアクティビティを活用できるようになった。

 外部ブラウザからのアクセスを制限することで安全な評価(試験)環境を実現するSafe Exam Browser(SEB)がMoodle Quiz設定でデフォルトで利用できるようになった。

 コースを複製するCourse Copyを強化した。Participants(参加者)ページのフィルタリング機能も強化し、生徒のフィルタリングが容易になった。

 このほか多数の強化が加わっている。

Moodle
https://moodle.org/