「Google Chrome 83」リリース、タブグループ機能などが加わる

 Googleは5月19日、Webブラウザ「Google Chrome 83(83.0.4103.61)」公開を発表した。タブグループや拡張管理などの機能が強化され、DNS over HTTPSもサポートした。

 Chrome 83は4月に公開したバージョン81に続く最新版。なお、バージョン82は新型コロナウイルス感染症(「COVID-19」)の影響でリリースがスキップされている。

 Webブラウザ内でアクティブなタブを管理できるタブグループ機能が加わった(デスクトップのみ)。タブの右クリックにより新しいタブグループを作成し、名前や色分けをするなどのことができる。グループの折りたたみもできる。

 デスクトップ版では、セキュリティとプライバシーの設定を再設計した。また、プライベートモード(Incognito)でサードパーティのクッキーをデフォルトでブロックするようになった。アドレスバーの専用ボタンから設定を変更できる。Webサイト単位でのクッキー設定も可能になった。また、ツールバーに、拡張管理にアクセスできるアイコンが追加された。ここから拡張機能がアクセスできるデータの設定管理ができる。

 HTTPS経由で名前解決を行うDNS over HTTPSがサポートされた。DNSプロバイダがDNS over HTTPSに対応している場合に自動的にこれを利用するほか、特定のプロバイダを利用したいユーザーはマニュアルで設定できるオプションもある。

 セキュリティ修正は合計で38件、そのうち5件が深刻度が2番目に高い「High」と分類されている。バグ発見に報酬を支払うプログラムに基づき、公開されている金額だけで7万6000ドルが支払われる。

 Google Chrome 83はLinux、macOS、Windows、モバイル(iOS、Android)に対応、順次ロールアウトを開始する。

Google Chrome
https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/