Windows向けサンドボックス技術「Sandboxies」がオープンソース化される

 セキュリティ企業のSophos(Thoma Bravo傘下)が4月9日、サンドボックス環境構築ツール「Sandboxie」をオープンソース化したことを発表した。ライセンスはGPLv3で、プロジェクトのWebサイトよりソースコードを入手できる。

 Sandboxieは約15年前に開発された、Windows向けのサンドボックス作成ツール。隔離された環境を作成してそこでアプリケーションを実行できるソフトウェアで、Webブラウザやメールクライアントなどを安全に実行したり、アプリケーションのテストを行うといった目的で利用できる。WebサイトがWebブラウザ経由でローカルストレージ内にある個人データを操作したり、プログラムが不正なデータ収集などを行うのを防ぐこともできるという。

 対応OSはWindows 7以上。Google Chrome、Firefox、CyberFox、Opera、IE 6〜11といったWebブラウザでの動作も確認されている。最新版は3月に公開したバージョン5.33.3。

 なお、オープンソース化を受け、Sandboxieのユーザーフォーラムは2020年6月1日に閉鎖する予定。また、既存のライセンスサーバーも2020年6月1日に閉鎖予定としている。

 Sophosは2017年の企業買収によりSandboxies技術を取得した。2019年9月には、ビジネス面から見て重要性が高くないことからSandboxieをオープンソースとして公開する計画を明らかにしていた。

 Sophosは2019年に投資会社Thoma Bravoによる買収で合意しており、2020年3月に取引が完了したことを発表している。

Sandboxie
https://www.sandboxie.com/