Red HatのCEOにPaul Cormier氏が就任、Jim Whitehurst氏はIBMプレジデントに

 Red Hat(米IBM傘下)は4月6日(米国時間)、次期CEO兼プレジデントにPaul Cormier氏が就任することを発表した。それまで同職を率いてきたJim Whitehurst氏がIBMのプレジデントに就くことを受けてのもの。いよいよIBM買収後のRed Hatの経営体制が固まった。

 IBMは2018年に340億ドルでRed Hatを買収することを発表、取引は2019年7月に完了し、2020年1月にIBMのCEOを務めたGinni Rometty氏が4月6日付けでArvind Krishna氏にCEOの座を引き渡すことが発表されていた。Krishna氏はRed Hat買収の立役者でもあり、この人事の下でRed HatのJim Whitehurst氏がIBMのプレジデントになることも発表されていた。

 今回のPaul Cormier氏のCEO就任は、これを受けてのものとなる。Cormier氏は2001年からRed Hatに勤務するベテランで、エンジニアリング担当バイスプレジデントなどのポジションを務めた。主力製品「Red Hat Enterprise Linux」などの製品開発に関わり、Red Hatの成長に貢献、直近では製品とテクノロジー担当プレジデントとして技術開発、製品管理、製品マーケティングなどを統括した。

 Cormier氏は従業員に当てたメモで、「自分がRed Hat入社時、この会社は全く違う立場で現在とは違う問題に直面していた。だが、精神は変わっていない。我々は、オープンソースは本物で、安全で、エンタープライズレベルであることを世界に説得するというミッションを持っている」と記している。

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