Cloud FoundryをKubernetes上で利用するための「KubeCF 1.0」リリース

 Cloud Foundry Foundationは3月20日、独SUSEの「KubeCF」をインキュベーションプロジェクトとして受け入れることを発表した。KubeCFはKubernetes上で動くCloud Foundry Application Runtime(CFAR)のオープンソース実装で、Cloud Foundryを利用するアプリケーションのKubernetesへのスムーズな移行を支援するという。

 Cloud Foundryはオープンソースのクラウドアプリケーションプラットフォーム。2017年、Cloud Foundry Foundationは独SAP、米IBM、SUSEなどとともにCloud Foundryのコンテナ化イニシアティブをスタートさせ、Kubernetes上で動作するアプリのスケジューリング機能を提供する「Project Eirini」や、クラウド型のリリース・デプロイ・ライフサイクル管理ツール「BOSH」をKubernetesと連携させる「Project Quarks」といった成果物を産んだが、Kubernetes向けのアプリケーションランタイムディストリビューションが欠けているということでスタートしたのがKubeCFという。

 KubeCFはCloud Foundry Application Runtimeのオープンソース実装で、生成したCFARビルドを依存性管理ツール「Helm」やProject Quarksのcf-operatorを利用してKubernetesにデプロイできる。また、Project Eiriniとの連携も可能。

 これらを利用することで、Cloud FoundryからKubernetesへのネイティブコンポーネントへのスムーズな移行を支援するとしている。

 SUSEのKubeCF開発プロジェクトは3月19日、初の正式版となる「KubeCF v1.0」を公開している。

KubeCF
https://kubecf.suse.dev/