Python Webフレームワーク「Django 3.0」リリース、非同期処理のサポートを導入

 Python Webフレームワーク「Django」開発チームは12月2日、最新のメジャーリリースとなる「Django 3.0」を公開した。

 Djangoはユーザー認証、コンテンツ管理、サイトマップ、RSSフィードなど共通の機能を備え、高速にWebアプリケーションを開発できるPythonベースのフレームワーク。拡張性、セキュリティなども特徴とする。

 Django 3.0は2017年12月に公開されたバージョン2に続く最新のメジャーリリース。Python 3.6〜3.8で利用できる。

 本バージョンは非同期処理のフルサポートに向けた最初のリリースとなる。同期と非同期アプリの両方の標準を提供するWSGIの後継仕様ASGI(Asynchronous Server Gateway Interface)アプリケーションとして動かすことで実現する。WSGIのサポートも当分の間継続し、アプリケーションの切り替えは不要という。なお、この変更により、非同期イベントループを認識するようになり、async unsafeとしてマークされたコードの呼び出しはできなくなる。

 MariaDBサポートではバージョン10.1以上が要件となった。PostgreSQLでExclusionConstraintクラスを利用できるようになった。

 BoolenFieldを出力するフィルター表現をQuerySetフィルターで直接使うことができるようになった。これまでは最初に注釈をつけてフィルターをする必要があったが、これが不要になる。

 また、Field.choicesの定義でTextChoices、IntegerChoices、Choicesをカスタム列挙型を利用できるようになった。この他にも多数の細かな強化が加わっている。

Django
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