Linux向け追跡ツール「SystemTap 4.2」リリース

 Linuxカーネルやユーザー空間で動作するプログラムの挙動を追跡するためのツールである「SystemTap」の開発チームは11月18日、最新安定版となる「SystemTap 4.2」を公開した。

 SystemTapは動作中のLinuxカーネル空間やユーザー空間に関する情報を収集するためのツール。これを利用することで、性能や機能に関わる問題問題を診断できる。ライセンスはGPLv2。

 SystemTap 4.2は、2018年10月に公開されたバージョン4系の最新版となる。フロントエンドでは、PC/SP/FPレジスタを指定してのバックトレース分析が可能となった。Goランタイムでのユーザーコードのバックトレースを得るために導入した機能だが、シグナルハンドラ内でのユーザーコードのバックトレース生成にも利用できるという。

 バックエンドでは、stapbpfバックエンドでさまざまな強化が加わった。また、サンプルスクリプトも多数提供された。

 SystemTap 4.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

SystemTap
https://sourceware.org/systemtap/