「IPFire 2.23 Core 135」が公開
オープンソースのファイアウォールディストリビューション「IPFire」開発チームは9月4日、最新安定版となる「IPFire 2.23 Core 135」を公開した。
IPFireはLinuxベースのファイアウォールソフトウェアで、性能と拡張性を特徴とする。ファイアウォールエンジン、IPS(不正侵入防止システム)などの機能を持つ。
IPFire 2.23 Core 135は、5月に公開されたIPFire 2.23 Core 131に続く最新版。ベースとするLinuxカーネルは4.14.138となり、CPUの脆弱性を修正した。
DNS関連ではunboundが強化され、DNSサーバーが利用できるケースのスタート時間が高速になった。IPFireを起動するスクリプトも改善し、書き直しとクリーンアップを進めた。これにより、起動が高速になり、一部のエラーケースの処理も改善したという。
x86_64アーキテクチャではアドレス空間配置のランダム化(KASLR)の効果が強化され、エクスプロイトを実行したりコードを挿入するのを阻止できるようになった。
パッケージのアップデートも進めdhcpcd 7.2.3、nettle 3.5.1、squid 4.8、tzdata 2019bなど、新しくなった。アドオンでもパッケージが新しくなっている。
IPFire 2.23 Core 135はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
IPFire
https://www.ipfire.org/