「OpenMandriva Lx 4.0」リリース

 LinuxディストリビューションのOpenMandriva開発チームは6月16日、最新版となる「OpenMandriva Lx 4.0」の公開を発表した。AMDプロセッサ向けのバージョンも用意する。

 OpenMandriva Lx(OMLx)はKDEをデフォルトのデスクトップ環境とするLinuxディストリビューション。LLVM/Clangでコンパイルし、リンク時最適化(LTO)を有効にするなどコードとリンキングの両方で高いレベルの最適化を組み合わせた。The OpenMandriva Associationで開発が進められている。

 OpenMandriva Lx 4.0は2016年8月に公開されたバージョン3系に続く最新版。Linuxカーネルは5.1.9をベースとする。

 デスクトップ環境ではKDE Plasmaがバージョン5.15.5にアップデートされ、Chromiumをレンダリングエンジンに採用したKEDのWebブラウザ「Falkon」がデフォルトのWebブラウザとなった。OpenMandrivaブランドのアプリケーションも強化が加わっている。

 パッケージマネージャがRPM v4およびDNFに変更された。ツールチェーンでも多数の変更が加わり、C/C++のツールチェーンでClang 8.0、glibc 2.29、binutils 2.32を採用、GCCやClangが生成したLTOファイルを使用できる新しいラッパーも用意した。GCCはバージョン9.1もサポートした。JavaがOpenJDK 12となり、Python、Pearl、Rust、Goなどの言語もバージョンが新しくなった。

 ハードウェアサポートでは、aarch64とarmv7hnlプラットフォーム向けのポートを導入、RISC-Vについてもポーティング作業を進めているという。AMDプロセッサ(Ryzen、ThreadRipper、EPYC)向けのバージョンも用意した。

 OpenMandriva Lx 4.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

OpenMandriva
https://openmandriva.org/