プログラミング言語「Dart 2.3」リリース、UI開発の機能を強化
Googleが開発を主導するオープンソースのプログラミング言語「Dart」開発チームは5月9日、最新版となる「Dart 2.3 SDK」を公開した。
Dartはさまざまなプラットフォームで動くアプリケーションを開発できる汎用のプログラミング言語。作成したプログラムはARMおよび64ビット版x86アーキテクチャ向けのネイティブコードや、Webブラウザ上で実行させるためのJavaScriptコードにコンパイルできる。UI向けの最適化、高い開発生産性などの特徴を備える。
Dart 2.3は2018年8月に公開されたバージョン2系の最新版。ユーザーインターフェイス開発体験の改善を中心とした機能強化が加わった。
UI構築では、あるリストのエレメントを別のリストに挿入するspread operatorとnull-aware spread operatorが加わった。条件に応じて特定のエレメントを入れるUIタスク向けに、collection ifとcollection forを導入した。ifとforを使ったコレクション構築ができる。これらの機能はFlutter 1.5にも含まれるという。
IDEサポートでは、UIコードに垂直線と水平線をひくUI Guides機能が加わった。IntelliJ IDEA 35.2とAndroid Studioプラグインで利用できる機能で、設定から有効にできる。
開発チームは2.3リリースに合わせて、Webサイトを一新したことも発表した。Dart PackagesのPubサイトも新しくなり、URLがpub.devに変更されている。
Dart
https://dart.dev/