「WordPress 5.2」リリース、PHP 5.6が必要に
WordPress開発チームは5月7日、オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)「WordPress 5.2」(開発コード「Jaco」)を公開した。サポートするPHPのバージョンが5.6.20以降となったほか、復旧モードなどサイトの安全な運用にフォーカスが置かれている。
WordPressはPHPで実装されたコンテンツ管理ソフトウェア。ブログ管理ツールとして大きなシェアを持つほか、コンテンツ管理システムのバックエンドとして利用できる機能も備えている。
WordPress 5.2は、2018年12月に公開されたWordPres 5系の最新版。2月に公開されたバージョン5.1に続くリリースとなる。利用にはPHP 5.6.20以降が必要。
バージョン5.1で導入した「Site Health」を強化し、よくある設定問題のデバッグを支援する新しいページが加わった。サイトのメンテナンス担当者のために開発者がデバッグ情報を入れることができるスペースも加わっている。
PHPエラーの保護として、致命的なエラーを簡単に修正できる管理者アップデート機能が実装された。エラーを引き起こしているプラグインやテーマを一時停止する復旧モードも利用できる。サイトのPHPのバージョンとプラグインの互換性を自動確認する機能も導入、PHPのバージョンが古い場合、プラグインのアクティベートはできない。また、Instagramをはじめとした13種類の新しいダッシュボードアイコンが加わった。
開発者向けの機能としては、<body>要素のはじめにテーマがコードを挿入できるwp_body_openフック、Wordpress/scriptsパッケージにwebpackとBabel設定が加わり、JavaScriptを書くのに複雑なビルドツールの設定が簡単になった。プライバシーでも強化が加わっている。
WordPress 5.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
WordPress
https://wordpress.org/