z/OSでモダンな開発・運用を行うフレームワーク「Zowe」、Open Mainframe Projectが発表

 Open Mainframe Projectは8月28日(カナダ時間)、最新のオープンソースプロジェクト「Zowe」を発表した。モダンなアプリケーションとメインフレームの橋渡しをするソフトウェアフレームワークを目指すという。

 Open Mainframe ProjectはLinux Foundation下の組織で、Linuxとオープンソースをメインフレームコンピューティング環境で実装、使用することを目的に、各種プロジェクトを展開する。z/VMハイパーバイザーの上でOpenStackを動かす「Cloudstack on z/VM」などのプロジェクトがあり、Zoweは最新のプロジェクトとなる。

 Zoweは、クラウドプラットフォームと同じ感覚で開発者がメインフレーム上で安全に開発や運用を行うことを目指す。z/OSをベースとしたオープンソースプロジェクトで、拡張性のあるz/OSフレームワーク、統合ワークスペース、コマンドラインインターフェイス(CLI)などのモジュールで構成される。

 z/OSフレームワークはAPI、z/OS RESTサービスを提供し、これを利用してモダンなフレームワークにツールやプロセスを組み込むことができる。APIゲートウェイ、ディスカバリーサービス、APIカタログなどの機能を含むAPI Mediation Layerも備える。統合ワークスペースはブラウザベースのデスクトップアプリコンテナを持ち、CLIを利用してクラウドや分散型環境でz/OSをシームレスに統合できるという。

 これらを利用して、IT担当者は管理、開発、テスト、運用に関する作業ができるシンプルで直感的な環境を得られるという。

 Open Mainframe Projectは合わせて、ZoweプロジェクトをIBM、CA Technologiesと共同で進めるRocket Softwareが新たにプラチナメンバーとして加わることも発表した。

 Zoweはベータ版をプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Open Mainframe Project
https://www.openmainframeproject.org/

Zowe
https://zowe.org/