高速なC++コンパイラ「Zapcc」のソースコードが公開される

 キャッシュ技術を用いた高速C++コンパイラZapccのソースコードがオープンソース系ライセンスで公開された。

 ZapccはclangベースのC++コンパイラ。クライアント/サーバーアーキテクチャで、Zapccはクライアント側を指し、サーバー側の技術はZapccsと呼ばれる。OSはLinux/x64をサポートする。

 独自のインメモリキャッシュ技術を使用して、ランタイムの性能を犠牲にすることなく高速なコンパイルを実現する。一定の条件下でClangと比較すると、最大40倍の高速化が図れるとしている。GCC、Clangと互換性があり、GCC、Clangのドロップインリプレースとして位置付けている。2017年に初の正式版(バージョン1)を公開した。開発はイスラエルCeemple Softwareが手がけており、オープンソースにすることで開発を高速化することを狙う。

 ZapccはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはLLVM Release License。

Zapcc
https://www.zapcc.com/
https://github.com/yrnkrn/zapcc