GoogleがWebアプリの測定・解析ツール「Lighthouse 3.0」を発表

 GoogleがWebページやWebアプリケーションのパフォーマンスを測定できるツール「Google Lighthouse 3.0」を発表した。スコアの計算方法が新しくなるなど、大きな変更が加わっている。

 LighthouseはWebアプリケーションやWebページの「監査」を行って性能やアクセシビリティ、SEOなどに関するさまざまな指標を収集するオープンソースのツール。Google Chrome向けの拡張として提供されているほか、Chrome Developer Toolsの「Audit」パネルから利用できる。ライセンスはApache License 2。

 Lighthouse 3は2017年8月に公開されたバージョン2に続くメジャーリリース。性能のスコア計算方法が変更され、スコア50は上位25%を、フルスコア(100)は2%を表すようになった。ユーザーの画面にテキストや画像などのコンテンツが最初に現れるFirst Contentful Paint、永続的スピードインデックスに代わるスピードインデックスなど新しい監査項目も加わった。

 また、監査処理自体も高速化された。監査を実行する前にページを調整していたが、新たに内部監査エンジン(コードネーム「Lantern」)を搭載、通常のネットワークとCPU設定で監査が走るようになった。また、ページの読み込み終了を確認するためにネットワークとCPUがアクティビティがゼロになるのを待つ時間が短縮された。

 レポートのUIも新しくなった。Chrome UXチームとの協業により実現したもので、分かりやすさを改善した。出力フォーマットとしてCSVに対応した。JSON出力で変更が加わった。

 Nodeバージョンの設定オプションがCLIバージョンと同じになった。後方互換性を損なう可能性があるという。

Google Lighthouse
https://github.com/GoogleChrome/lighthouse