動画トランスコーダー「HandBrake 1.1」リリース
オープンソースの動画形式変換ツール「HandBrake」開発チームは4月7日、最新安定版となる「HandBrake 1.1」を公開した。ユーザーインターフェイスの強化、プリセットの拡充などが強化点となる。
HandBrakeはさまざまなプラットフォームで動作する動画形式変換(トランスコード)ソフトウェア。一般的に使われているほぼすべての動画フォーマットをサポートし、バッチ処理機能で複数のファイルをまとめて処理できる。字幕やチャプタマーカーの埋め込み、フィルタの適用といった機能も備える。
HandBrake 1.1は、2016年12月に公開したバージョン1.0からのアップデートとなる。ユーザーインターフェイスでは、メインウィンドウを再設計し、一貫性と利便性を改善した。全体の流れは上から下、左から右にした。メインのワークフローで直接制御をプリセットしたり、設定をすぐに把握できるサマリなどの機能が加わった。アイコンも新しくなり、高解像度のディスプレイをサポートした。
公式プリセットとしてVimeo、YouTubeが新たに加わった。Apple TV、Chromecastなど向けの2160p/4kデバイスのプリセットなども加わった。QuickSync Videoのサポートも強化し、Linuxに実験的に対応したほか、FreeBSD 11.1にも対応した。コマンドラインインターフェイスでも、JSON形式でスキャン/ステータス情報を出力できるようになるなどの強化が加わっている。このほか、LAME、libbluray、libdvdnavなど使用している多数のライブラリがより新しいバージョンのものに更新された。
HandBrake 1.1はWindows、Linux、macOSに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv2(一部のファイルはGPLv2以降もしくはLGPLv2.1、BSD/MIT/X11ライセンス)。
HandBrake
https://handbrake.fr/