動画エンコーダ「HandBrake 0.10.0」リリース、H.265やQSV、VP8などを新たにをサポート

 動画フォーマットの変換ツール「HandBrake」を開発するHandBrakeプロジェクトは11月22日、最新版となる「HandBrake 0.10.0」をリリースした。新たにIntel QSVやH.265、VP8といったエンコーダが利用できるようになったほか、フィルタ機能やGUIも強化されている。

 HandBrakeはオープンソースの動画フォーマット変換ツール。DVDビデオのVIDEO_TSフォルダやISOイメージ、libavformatで読み込みできるさまざまなマルチメディアファイルについて、H.264やH.265、MPEG-4、VP8、Theoraなどを使ったエンコードやファイルフォーマットの変換を行える。多数のコーデック/コンテナをサポートしているだけでなく、さまざまなデバイス向けのプリセットが用意されており、簡単にスマートフォンやタブレット向けに動画を変換できる。

 0.10.0は2013年5月に公開されたバージョン0.9.9以来の最新版となる。新たにエンコーダとして、「Intel QuickSync Video(QSV)」および「H.265」、「VP8」、「LibFaac」のサポートが加わった。QSVはIntel CPUで利用できるハードウェアベースのH.264エンコーダで、現在はWindowsのみでのサポートとなる。Linuxでの対応も将来計画しているという。VP8のサポートにより、Theora(VP3)は非推奨となった。また、LibFaacがサポートされ、WindowsとLinuxでlibav AACに代わってこちらがデフォルトのAACエンコーダとして利用されるようになる。合わせて、FDK AACエンコーダーもオプションサポートした。Mac版はこれまで通り、CoreAudioがデフォルトとなる。

 また、新たにノイズ除去NLMeans系のフィルタもサポートした。画像拡大では、デフォルトのランチョス法に加えて、Window版ではOpenCL経由でBiCubicのサポートが加わった。

 GUI関連も強化されており、多くの場合でバッチエンコード作業を簡素化できるという。

HandBrake
https://handbrake.fr/

HandBrakeのダウンロード
https://ja.osdn.net/projects/handbrake-jp/