オープンソースCMS「Drupal 8.5」リリース
オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)「Drupal」開発チームは3月7日、最新版「Drupal 8.5」を公開した。PHP 7.2が推奨となり、新しいモジュールが加わった。
DrupalはPHPで実装されたWebコンテンツ管理システム。Dries Buytaert氏が開発した。WYSIWYGエディタを統合、容易に作成できる。拡張性があり、多言語対応、モバイルファーストなどの特徴を備える。
Drupal 8.5は、2015年11月に公開されたDrupal 8系の最新版。2017年10月の8.4リリースに続くものとなる。PHPはバージョン7.2をサポートした。
8.5では、バージョン8.4で導入したMedia APIが有効になった。音声と動画ファイルのアップロードと再生をはじめ、メディアのリスト、再利用ができる。
8.2で実験導入したContent ModerationとSetting Trayの両モジュールが安定扱いとなった。Content Moderationはコンテンツワークフローの状態を定義できるもので、Setting Trayは作業の流れの中で設定を管理できるもの。これに加え、Layout Builderモジュールを実験導入した。本文、ページ、ユーザープロファイルなどのディスプレイ向けにディスプレイレイアウトを提供するという。
Drupal MigrateとDrupal Migrate UIモジュールが安定扱いとなり、マイグレーションが大きく改善した。
また、8.1で導入し、8.3で安定扱いとなったBigPipeモジュールも強化した。FacebookのBigPileページレンダリングの実装で、8.5では標準インストールプロファイルの一部となった。Dynamic Page Cacheを有効にすることを推奨している。
Drupal
https://www.drupal.org/