オープンソースCMS「Drupal 8」リリース、モバイル向け機能を強化

 オープンソースのコンテンツ管理システム「Drupal」開発チームは11月19日、最新版「Drupal 8.0.0」をリリースした。200以上の新機能と既存機能の強化を含むもので、中でもモバイル対応、WYSIWYGエディタなどが目玉となる。

 DrupalはPHPで実装されたオープンソースのコンテンツ管理ソフトウェア。コンテンツ編集、性能、柔軟性、安全性などを特徴とし、モジュラー構造により機能の拡張も可能。米政府、ロンドン市などの政府や公共機関、英国報道協会(BBC)、NBCなど多数の利用実績を持つ。テンプレートエンジンにはTwigを採用し、Symfony 2、Guzzle、Composerといった人気ライブラリを使用しているのも特徴。ライセンスはGPLv2以降。

 Drupal 8は2011年に登場したバージョン7以来のメジャーアップグレードとなる。本バージョンではモバイル向けWebサイト構築に対応し、全テーマが画面サイズに合わせて自動的にリサイズ可能なレスポンシブデザインとなった。マークアップ言語はHTML5ベースで、出力テンプレートは日付、電子メール、電話などの入力クラスを持つという。モバイルではまた、管理画面にスマートフォンからアクセス可能となり、管理者権限の変更なども行なえるという。

 コンテンツの作成では、WYSIWYGでコンテンツを作成できる編集とプレビュー機能が標準で加わった。編集インターフェイスもコンテンツそのものと設定の2つに分け、作業の効率化を支援するという。

 また、コンテンツページ、フォーム、管理用ページのカスタマイズを管理インターフェイスから可能となり、そのまま利用できるコンテンツモデリングも備える。構成管理も強化した。ファイルベースにすることで簡素化し、開発環境と運用環境の間で容易にデプロイ設定を変更できるという。

 多言語対応も進められており、100以上の言語に対応する。言語フィルタリングなどの機能を備え、言語の翻訳も容易に行なえるという。

 このほかにも、フロントエンド、CDNとの統合など多数の機能が強化されている。

Drupal
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