Mozilla、IoTデバイスの制御に向けたフレームワーク「Project Things」を発表
Mozillaは2月6日、IoTデバイスを制御するゲートウェイを作成するためのソフトウェアとサービスで構成されるフレームワーク「Project Things」を発表した。
Mozillaはモバイル分野で「Firefox OS」をプッシュしていたが、2016年初にその開発は終了し、その後IoTに取り組むという方向性を打ち出していた。IoTデバイス連携のために取り組む計画は2017年6月に明らかにしていたもので、以降、デバイスメーカー、エンドユーザーを含むコミュニティとの作業を続けてきたという。
Project Thingsは分散化したIoTシステムの制御に向けたフレームワークで、安全性、プライバシーの保護、相互運用性に重点を置く。Mozillaは「IoTデバイスはここ数年で広がっているが、これらのデバイスが連携するための標準はない」とし、消費者はメーカーが独自に作成したカスタムアプリケーションを使っている状態で市場は分断化していると問題を提起している。これを踏まえ、「コネクテッドデバイスの将来は、オープンなWebのようなものであるべきだ」とProject Things立ち上げの経緯を説明している。
まずは「Raspberry Pi」で自分のThings Gatewayを構築するための技術として、Webベースでコマンドによる操作を行えるインターフェイスを提供する。また、デバイスがどのようにインタラクトするかのロジックを設定できるルールエンジン、自宅のデバイスマップを把握できる「フロアプラン」ビューなどの機能も備える。音声による制御も実験的機能として提供する。
設定は容易で、安全なIoTデバイスへのアクセスや制御を提供できるという。新たなプロトコルとデバイスをサポートするためのアドオンシステムや、OAuthを使って安全にサードパーティのアプリケーションを認証できる仕組みもあるという。
Things GatewayはProject ThingsのWebサイトより入手できる。
Project Things
https://iot.mozilla.org/