マイクロサービスクエリ言語「restQL 2.3」公開
マイクロサービス向けクエリ言語「restQL」の開発チームは1月10日、最新版「restQL 2.3」を公開した。HTTPベースのRESTに対応するクライアントで利用できるなど、マイクロサービスで容易に利用できる
restQLはマイクロサービスのクエリ言語。REST/HTTPをサポートする任意のクライアントで利用できる。既存のマイクロサービスに統合することで、複数のサービスから効率よく情報を取得できる。サーバーサイドでの実装は不要で、サービスのエンドポイントの設定だけで良いという。
ブラジルベースのB2Wが社内でマイクロサービス導入にあたって開発した。同様の既存技術として「Falcor」や「GraphQL」があるが、FalcorはJavaScriptクライアントしかサポートしておらず、Objective-CやJavaで実装されたモバイルアプリで使用できないという。また、GraphQLはHTTPベースの機能を活用できないなどを挙げており、こういったことから社内開発に至ったとしている。restQLはMIT Licenceで公開されている。
依存性グラフを構築し、リストされたリソースに対する並列コールが可能で、チェーンされた呼び出し、複数の呼び出しなどの機能もある。各リソースに対してどのフィールドにフェッチするのかを特定できるフィルタ、組み込み、管理などの機能も備える。
restQLは2017年1月に正式版を公開、最新版となるバージョン2.3は2017年4月に公開した2系の最新版となる。新機能として、多重レスポンスフォーマットを導入した。
restQLはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
restQL
http://restql.b2w.io/