「Apache BookKeeper 4.6」リリース

 Apache BookKeeperプロジェクトは12月26日、高性能・低遅延を特徴とする分散型ストレージシステム「Apache BookKeeper 4.6」のリリースを発表した。

 Apache BookKeeperは拡張性のあるストレージサービス。Apache Hadoopが持つフォルトトーラレント、低遅延などの特徴を備え、リアルタイムワークロード向けに最適化されている。レッジャー(ログエントリーのストリーム)を保存するBookiesのセット、ZooKeeperレプリカのセットで構成されることが多い。

 Apache BookKeeper 4.6は、6年前に公開されたバージョン4系の最新のリリースとなる。

 Bookiesでは永続ステータス機能が加わり、管理が容易になった。Bookie Discovery Interfaceを導入、これまではクライアントはレッジャーメタデータ管理向けのインターフェイスしか提供しなかったが、Bookie Discovery Interfaceでは様々なサービスディスカバリーバックエンドをプラグインして利用できるようになった。

 このほか、Bookieサーバーにおけるコンポーネント管理向けのライフサイクルコンポーネントを強化したほか、復旧では複数のBookieを復旧できるようになった。

 性能も改善した。ByteBufを活用して不要なメモリ割り当てを防いだ。FileInfoキャッシュは読み込みと書き出しを分離した。

 BookKeeper Admin Rest APIも強化し、BookKeeper APIでは、Builderパターンを使ってレッジャーを管理できるFluent Style APIを導入した。Protobufはバージョン3.4にアップグレードされている。

 Apache BookKeeper 4.6はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache BookKeeper
https://bookkeeper.apache.org/