Change Streamsなどの機能を導入、「MongoDB 3.6」が12月はじめに公開へ

 ドキュメントデータベース「MongoDB」の開発チームは11月8日、次期版「MongoDB 3.6」を発表した。一般提供(GA)は12月はじめの予定で、開発生産性に関する強化などが加わった最大のリリースになるとしている。

 MongoDB 3.6は2015年3月に公開されたMongoDB 3系の最新版。2016年11月に公開されたバージョン3.4に続くリリースとなる。

 Change Streams、Returnable Writesなど、開発の生産性にフォーカスした機能強化が図られた。Change Streamsは、データベースで変更が起こるとそれに反応したり、閲覧やフィルタリングができるリアクティブなWeb/モバイル/IoTアプリケーションを構築できる機能で、データに変更が加わると自動的にアップデートが反映される。Retryable Writesは、アップデート中のネットワークエラーに際し、書き込みが1度しか行われないことを確実にするもの。

 このほか、データベーススキーマの分析と理解を容易に行うGUIツール、MongoDB Compassにクエリの自動補完、クエリの履歴とテーブルビューなどが加わった。

 実装と拡張では、分散クラスタのグローバルでのバックアップの管理、最適化、安全化のための運用機能MongoDB Ops Managerで、Data Explorer、Real-Time Performance Panel、Performance Advisorなどの機能が加わった。JSONスキーマを導入、JSONで有効なドキュメントを特定できるようになった。

 MongoDBをアズ・ア・サービスとして提供するMongoDB Atlasも強化し、2016年に導入したBI ConnectorはMongoDB 3.6向けに書き直し、高速さと使い勝手を強化した。

 MongoDB 3.6は12月はじめに公開予定で、Windows、Linux、MacOSXに対応するオープンソースの無償版「Community Server」はプロジェクトのWebサイトより入手できるようになる。

MongoDB
https://www.mongodb.com/