次期Firefox「Quantum」で「Firebug」が終了へ、11年の歴史に幕

 Mozillaは10月24日、Web開発ツール「Firebug」を終了することを発表した。11月に公開予定の「Firefox 57」(「Firefox Quantum」)より、Firefox Developer Toolsに統合される。

 FirebugはMozillaが開発するWeb開発向けのFirefoxアドオン。Firefoxブラウザ内でCSS/HTML/JavaScriptコードの分析、編集、デバッグを行える機能を提供する。Firebugは2006年に最初のリリース(バージョン0.2)が公開されて以来、オープンソースプロジェクトとして進められてきた。最新のメジャーリリースは2014年のFirebug 2.0。

 Mozillaは新たに書き直したモダンな開発ツールをFirefoxにデフォルトで内蔵するという計画のもと、以前からFirefox開発ツールへのFirebug統合を開始していた。2015年にFirefoxのビルトイン開発ツール拡張として「Firebug.next」ことFirebug 3(プロトタイプ)をリリースしている。

 11月に公開するFirefox 57で作業が完成し、これに合わせてFirebugプロジェクトは打ち切りとなる。なお、Firebugの機能は全てFirefox Developer Toolsに含まれているという。

 MozillaはFirebugからFirebox Developer Toolsへのマイグレーションガイドを公開している。

マイグレーションガイド
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Tools/Migrating_from_Firebug