「DragonFly BSD 5.0」がリリース、HAMMER 2を早期サポート

 DragonFly BSD開発チームは10月16日、最新のメジャーリリースとなる「DragonFly BSD 5.0」を公開した。最新のファイルシステム「HAMMER 2」を実験的にサポートした初のリリースとなる。

 DragonFly BSDは、FreeBSD 4.8のフォークプロジェクトとして2003年に開始したBSD系UNIX OSプロジェクト。カーネルでのクラスタリングのネイティブサポートを目指してスタートし、一貫性のあるファイルシステムを開発の方向性に掲げている。2008年に公開したバージョン2で、ファイルシステム「HAMMER」を導入している。

 DragonFly BSD 5.0は、2014年に登場したバージョン4系に続くメジャーリリース。

 次世代のファイルシステム「HAMMER 2」の早期サポートが加わった。HAMMER 2のサポートはまだ実験扱いであり、運用環境のマシンや重要なデータでは使うべきではないとしている。ブートローダーはUFSとHAMMER2 /bootの両方をサポートする。インストーラーではHAMMER 2インストールにUFS /bootを使うという。

 内蔵ファイアウォールのipfwも強化し、性能を改善した。ipfw3もサポートする。拡張性では単一のマシンで90万以上のプロセスをサポートするようになった。また、グラフィックサポートでも強化が加わっている。

DragonFly BSD

https://www.dragonflybsd.org/