OpenNebula、vCenter代替目指す「vOneCloud 3.0」を発表

 オープンなクラウドインフラ環境や関連ツールの構築を目指すプロジェクトOpenNebula.orgは8月3日、VMware vCenterのオープンソース実装「vOneCloud 3.0」を公開した。VM Templatesでのストレージとネットワークのフル対応など、多数の機能強化が加わっている。

 vOneCloudはVMwareのプライベートクラウド環境「vCenter」の代替を目指すディストリビューションプロジェクト。「5分でVMware環境をクラウドに」をうたっており、vSphere、vCenter Operations ManagerなどのVMwareの技術を使ってエンタープライズ級のクラウドを構築できるという。

 vOneCloud 3.0は、2016年6月に公開されたバージョン2に続く最新版。OpenNebula 5.4.0(開発コード「Medusa」)をベースとし、OpenNebula 5.4の新機能も利用できる。

 ストレージ管理では、非永続的イメージと揮発性ディスクをサポートし、仮想マシンディスクをフルで認識できるようになった。また、ストレージの割り当てとデートストア容量をチェックできるようになった。VMディスクのリサイズを起動時またはVMの電源が入っていない時でもできるようになった。

 VM Templateインポート時のリンククローンをサポートした。VM Templateとして任意のVMを保存できるようになったほか、vCenterネットワークモデルが仮想ネットワーク定義で利用できるようになった。OpenNebulaで標準のポートグループ、vSwitchesを作成できる。

 これらに加えて性能も強化し、VM実装ではクラスタあたり最大10の仮想マシンを同時にスピンアップできるようになった。

OpenNebula.org
https://opennebula.org/