Linux Test Projectが最新のテストスイートを発表、Androidサポートを早期導入
Linux Test Projectは5月16日、Linuxカーネル検証のためのテストスイート「Linux Test Project(LTP)May 2017」を公開した。早期段階ながら、Androidのサポートがマージされている。
LTPはLinuxカーネルや関連サブシステムのためのテストスイート。Linuxの信頼性、堅牢性、安定性を検証することを目的にSGIがスタートし、IBM、Cisco Systems、富士通、SUSE、Red Hatなどがメンテナンスしている。ライセンスはGPLv2。
LTP May 2017は1月に公開されたバージョンに続く最新版。28人の開発者による合計264件の修正が適用された。
本バージョンでは初期的なAndroidサポートが加わった。また、テストデバイスの最小容量が256MBとなった。最新のファイルシステムをサポートするため、と理由を説明している。
新しいテストとして、quotaclt()、keyctl()、recvmsg()、getxattr()、move_pages()でリグレッションテストが加わった。新たに47種類のテストケースがテストライブラリに変換された。またSAFE_MACROS()を利用してテストをクリーンアップできるようになった。
Numaメモリマイグレーションテストケースがクリーンアップ・修正された。このほか、多数の修正が加わっている。
LTPはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
The Linux Test Project
https://linux-test-project.github.io/