米Puppet、くリソース情報を収集できる「Puppet Cloud Discovery」を発表、次期版「Puppet 5」は夏公開へ

 米Puppetは5月11日、ユーザーが動かしているパッケージを把握できるクラウドサービス「Puppet Cloud Discovery」を発表した。同時に、次期「Puppet 5 Platform」や高度な機能を含む有料版「Puppet Enterprise 2017.2」についても概要を発表した。

 PuppetはRubyで実装された構成管理や運用の自動化ツール。オープンソース版と商用版があり、オープンソース版は次期商用版の土台となる。

 Puppet Cloud Discoveryは、Puppet Agentが定期的にシステムから収集する運用データをPuppet Serverにプッシュする仕組みを利用し、動かしているパッケージを把握できるようにするサービス。クラウドで動かすアプリケーションやリソースも対象にでき、まずはAmazon Web Services(AWS) EC2をサポートする。

 Puppet Cloud DiscoveryはAmazon Web Services(AWS)上で限定プレビューとしてスタートする。その後ほかのクラウドもサポートされる予定だ。

 Puppet 5 Platformは、2015年に公開したPuppet 4.0に続くメジャーアップデート版となり、Hiera 5、ネイティブのJSON実装、UTF-8のフルサポートなどが特徴となる模様。開発チームによると、Puppet 5 Platformは2017年夏に完成を見込んでおり、秋にリリース予定のPuppet Enterpriseの土台となる。

 開発チームによると、現行版のPuppet 4を利用するためには、puppet-serverは2系、puppet-agentは1系など、バージョン番号が連携していない、インストールに必要な組み合わせがわからないなどの課題がある。そこでバージョン5に向けてpuppet-agent、puppet-server、puppetdbの3コンポーネントは同じバージョン番号を採用し、puppet 5リポジトリにおく、リリースサイクルと3コンポーネントのバージョニングは毎月とするなどのことを決定したという。

 なお、バージョン3と4からのオプトインの変更はデフォルトであり、一部技術的に後方互換性がないものもあるがほぼドロップインでアップグレードが可能と見通している。

米Puppet
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