構成管理ツール「Ansible 2.1」リリース、新たにWindowsでも利用可能に
米Red Hatは5月25日、オープンソースの構成管理ツール「Ansible 2.1」の一般提供版(GA)をリリースした。新たにWindowsのサポートが加わったほか、コンテナのサポートも強化されている。
AnsibleはOSやアプリケーションの設定を自動化するツールで、各種設定ファイルを変更したり、あらかじめ定義しておいたコマンドを実行する機能を備える。Ansible 2.1は1月に公開された2系の最新版となる。
本バージョンでは新たにWindowsおよびWindows Azureがサポートされた。AzureのResource Managerの利用やWindowsのファイル共有やファイアウォールの管理が可能になったほか、NT LAN Manager(NTLM)でのドメインユーザーの安全な認証が可能になった。Kerberos認証サポートも拡大し、Microsoft SQL Serverなどのドメインファイル共有へのアクセスを必要とするレガシーのスクリプトと設定向けのフローもサポートする。
また、ソフトウェアのインストール時に再起動を要求するシステムに対応するなど、Windows上のソフトウェアインストールの自動化を進める。これらにより、Ansibleから複数のOSをまたいだクロスプラットフォームの自動化が可能になるとしている。
コンテナのサポートも強化した。既存のDockerモジュールであるdocker_container、docker_imageなどが書き直されたほか、新しいモジュールdocker-serviceを導入した。docker-serviceはDocker Composeを利用した設定を可能にし、マルチコンテナアプリケーションの拡張を管理できるものとなる。
このほかにも、ネットワーク自動化サポートをフルで統合した。ネットワークにも自動化を拡大することで、ネットワークインフラも管理できるようになる。新たにCisco IOS、Cisco IOS-XR、Cisco NXOS、Juniper Networks Junos OS、OpenSwitchなどをコアモジュールでサポートした。
Ansible
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