D言語の公式コンパイラ「DMD」がライセンスを変更、Boost Software Licenseでの公開に

 D言語を開発するWalter Bright氏は4月7日、D向けのコンパイラ「Digital Mars D(DMD)」のライセンス変更を発表した。従来は非オープンソースライセンスで提供されていたが、今後はオープンソースライセンスであるBoost Licenseで提供される。

 D言語はCのようなシンタックスと静的型付けなどの特徴を持つシステムプログラム言語。効率性、管理性、安全性、実用性などを目指す。2001年に初めて公開され、現在バージョン2(2.074.0)。Facebook、eBayなどをユーザーに持つ。

 DMDはD向けのコンパイラで、フロントエンド部分はオープンソースだったものの、バックエンドで利用されている「Zortech C++」についてはSymantecが「Symantec C++」として権利を持っていた関係で非オープンソースとなっていた。しかしこのたびSymantecが再ライセンスを許可したとのことで、OSIライセンスのBoost Software License(BSL)の下で公開されることとなった。

D Programming Language
https://dlang.org/