Ubuntuベースの軽量ディストーション「Linux Lite 3.4」リリース

 Linuxディストリビューション「Linux Lite」の開発チームは3月31日、最新版「Linux Lite 3.4」を公開した。セキュリティにフォーカスし、アップデートがあることを通知する「Lite Updates Notify」の導入などが特徴となる。

 Linux LiteはWindowsユーザーにLinuxを使ってもらうことを目的にJerry Bezencon氏が中心となって開発するディストリビューション。DebianとUbuntu(LTS版)をベースとし、デフォルトのインターフェイスはXfceを採用、Firefox、Thunderbird、GIMP、VLC Media Player、LibreOfficeなどのソフトウェアパッケージを同梱する。プラットフォームはIA-32、x86-64をサポートする。

 Linux Lite 3.4は、2016年6月に公開された3系の最新版。同年10月にリリースした3.2に続くものとなる。Linuxカーネルは4.4.0-70を採用、Ubuntu 16.04.2 LTS(Xenial Xerus)をベースとする。

 新機能としてデスクトップ通知機能「Lite Updates Notify」を導入、ユーザーにパッケージなどの最新版がダウンロードできることを通知する。リマインダーの間隔も設定できるという。

 インストール後に表示される「Lite Welcome」も改善し、フレッシュインストール後にアップデート、ドライバーなどのインストールを促す。

 システムユーテリティの「Lite Tweaks」では、ハイバネーションとサスペンド、ログインとログアウトのオプション、保存されたセッションの管理などで新機能が加わった。また、圧縮されたRAMブロックデバイス「zRAM」を導入、I/Oを高速化できるため、古いハードウェアで使い勝手が高い機能としている。

 このほか、Firefoxが52.0.1になるなど、パッケージも最新のものにアップデートされている。

Linux Lite
https://www.linuxliteos.com/