米Oracle、RHEL 6.9互換の「Oracle Linux 6.9」を発表

 米Oracleは3月28日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)6.9と互換性のあるディストリビューション「Oracle Linux 6 Update 9」(Oracle Linux 6.9)のリリースを発表した。本家の公開から1週間での公開となった。

 Oracle Linux 6.9は、米Red Hatが3月21日に公開したRHEL 6.9と互換性のあるディストリビューション。Red Hatが公開するソースコードを利用し、商標などを除いたクローンOSとなる。RHELと互換性のあるディストリビューションはOracle Linuxのほか、CentOS、Scientific Linuxもある。RHEL 6.9互換OSは今回のOracle Linuxが初のリリースとなる。

 x86_64向けのUnbreakable Enterprise Kernel(UEK)、i386向けのRelease 4、Unbreakable Enterprise Kernel(UEK)Release 2、i386とx86_64向けのRed Hat Compatible Kernelの3種類のカーネルパッケージを含む。ユーザー空間の互換性を維持しており、ユーザー空間にある既存のアプリケーションは引き続き修正することなく利用できるとしている。

 TLS(Transport Layer Security) 1.2のサポート、cpuidユーティリティ、Hyper-Vゲストとしての強化、Active Directory向けのSSSDサポートの強化など、RHEL 6.9の特徴を含むほか、glibcのバグも修正した。このバグは、Oracle Databaseの起動ができなくなる可能性のあるリグレッションで、OracleがOracle製品とテスト時に発見したという。

 Oracle Linux 6.9は、Unbreakable Linux Network(ULN)、Oracle Linux Yum ServerでRPMパッケージとして提供するほか、Oracle Software Delivery Cloudからもダウンロードが可能。

Oracle
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