米Red Hat、ソフトウェア定義ストレージ「Red Hat Gluster Storage 3.2」を一般公開

 米Red Hatは3月23日(米国時間)、ソフトウェア定義ストレージソリューションの最新版「Red Hat Gluster Storage 3.2」の一般公開(GA)を発表した。

 Red Hat Gluster Storage(旧製品名「Red Hat Storage Server」)は、Red Hat Enterprise Linux、GlusterFSを土台としたソフトウェア定義ストレージ技術。情報の分離、スケールアウトなどを特徴とし、非構造化データを物理、仮想の両方の環境、及びクラウド環境で管理できる。

 本バージョンではRed Hat OpenShift Container Platformと深いレベルでの統合が行われており、Dockerコンテナイメージの形でも最新リリース版が提供されるという。地理的に離れたところにデータを複製するジオレプリケーションなど、高度なストレージサービスをネイティブでサポートしたほか、クラスタあたりのパーシスタント(永続化)ボリューム(PV)は3倍になるいう。

 マルチスレッド環境において自己修復機能が高速化され、イレージャーコーディングされたボリュームでの修復時のパフォーマンスへの影響が最小になった。Red Hat Virtualizationと併用して仮想マシンイメージを保存している場合の自己修復オペレーションも強化されているという。

 モニタリング機能では非同期の通知が加わったほか、オープンソースのモニタリングフレームワークNagiosとの連携による拡張性も提供される。特定のノードについての情報を取得できる「get-state」コマンドも導入された。

 複合ファイルオペレーションの性能を改善できる「cluster.use-compound-fops」オプションの導入やmd-cacheのパフォーマンス強化、クライアント側のメタデータキャッシュの時間を10分に増加するといった変更も加わった。これによってキャッシュの一貫性に影響を与えることはなく、ディレクトリのリスト化、ファイル作成/削除/名称変更などの性能が改善するとしている。

米Red Hat
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