米Docker、コンテナランタイム「containerd」をCNCFに寄贈へ
米Dockerは3月15日、コンテナランタイム技術「containerd」をCloud Native Computing Foundation(CNCF)に寄贈する意図を発表した。プロポーザルを提出しており、今月中に承認を得られる見通しという。
Cloud Native Computing Foundation(CNCF)はオープンソースのコンテナベースクラウド技術を構築することを目的とした非営利団体。Linux Foundation傘下のプロジェクトとして2015年に設立、Kunernetes、gRPC、Prometheusなどのサブプロジェクトを抱える。
containerdはDockerが2016年12月にDockerコンテナのランタイム機能をスタンドアロンのコンポーネントとして分離独立させた技術。2016年4月に公開したバージョン1.11より、Docker API、DockerコマンドとサービスとともにDocker Engineのコアコンポーネントとなっている。当時Dockerは「コンテナエコシステムの加速」を目的に、containerdを中立の団体に寄贈すること、Alibaba Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Google、IBM、Microsoftらとプロジェクトのメンテナンスなどを行なっていくことを明らかにしていた。
今回CNCFのTechnical Oversight Committee(TOC)に、containerdをCNCFプロジェクトにするための手続きを行なった。CNCFを選択した理由として、コンテナにフォーカスしたガバナンス体制を持つ団体であること、containerdが近い関係にあるKubernetesやgRPC、Prometheusの存在を挙げている。
Dockerは、3月29日にドイツで開催されるCloud Native Con/KubeConまでにconteinerdがCNCFに承認されるだろうという見通しを示している。
conteinerd
https://containerd.io/