「Apache HBase 1.3」がリリース

 分散型データベース「Apache HBase」の開発チームは1月17日、最新の安定版となる「Apache HBase 1.3」リリースを発表した。

 Apache HBaseはHDFS (Hadoop Distributed File System上で動くデータベースシステム。Googleの分散データシステムについての論文「BigTable」に倣ってモデリングし、Javaで実装されている。一般的なハードウェアで構成したクラスタ環境で数十億単位の行、数百万単位の列をホスティングできるなど、拡張性が高いのが特徴。ビックデータなどの分野で活用されている。

 HBase 1.3は、2016年2月に公開したHBase 1.2に続く最新版。バージョン1系で3回目のマイナーリリースとなり、約1700件の修正や強化が加わった。

 新機能としては、圧縮手法として時系列データ向けのDate Tiered Compactionを利用できるようになった。また、Procedure V2を強化し、バルクHFileレプリケーションもサポートした。

 HBaseクライアントアプリケーション向けのMaven Archetypeが加わり、Multi WAL(Write-Ahead-Log)も強化した。このほかメトリクスサブシステムでの最適化、RPC層のメモリ割り当てなど多数の改善が加わった。

 Apache HBaseはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache HBase
https://hbase.apache.org/