米ベンチャー、マイクロサービスプラットフォーム「Macaw」を発表

 米Macaw Softwareは11月3日、マイクロサービスプラットフォーム「Macaw Platform」を発表した。企業はこれを利用して既存のアプリケーションをマイクロサービス対応させたり、新たにクラウドネイティブのアプリケーションを構築できるという。

 マイクロサービスは、アプリケーションを小型のサービスに細分して連携させるソフトウェア手法。Macawはエンタープライズ級のマイクロサービスプラットフォームを標榜しており、Dockerコンテナを利用したマイクロサービス開発環境を迅速に構築し、マイクロサービスベースのアプリケーションの開発と構築ができる。

 MacawはAPIゲートウェイ、ユーザーコンソール(「Macaw CLI」およびGUI)、サービス登録、サービスバス、モニタリングで構成されるシステムで、Dockerノード上で動作する分散アプリケーションとなっている。ノードとサービス間のメッセージングやルーティング、負荷分散はKafkaとZookeeperを利用し、フロントエンドのUIメッセージはHAProxyを利用する。KubernetesやDocker Swarmなどのリソーススケジューラーと連携してコンテナの配置リクエストを送るように設定できる。

 マルチテナントに対応し、拡張性、信頼性、セキュリティといったエンタープライズに必要な特徴を備え、一貫性のある形でポリシーを実行できる。チケット、ID、モニタリングなどのオープンソースソフトウェアとの統合のためのサービスカタログも用意する。

 WindowsやMax OS X、Linux環境ではVagrantとVirtalBoxを利用してインストールが可能。また、VMware vSphere上へのインストールに対応するほか、AWS向けのAMIも用意すされる。これまでプライベートベータとして提供されており、3日より幅広いユーザー向けに無償で試せるベータ登録を募っている。

Macaw Software
https://www.macaw.io/