GEO APIが加わった「Redis 3.2」リリース
オープンソースのKey-Valueストア「Redis」の開発チームは5月6日、最新版「Redis 3.2.0」をリリースした。GEO APIの導入、メモリ最適化、Luaスクリプティング機能の強化などが特徴となる。
RedisはCで実装されたインメモリ型のデータ構造ストア。文字列やハッシュ、リスト、セットなどのデータを格納できる。レプリケーション、Luaスクリプティング、オンディスクによる永続化などの機能を持ち、データベース、キャッシュ、メッセージブローカーに最適としている。ライセンスは3条項BSDライセンス。
Redis 3.2は2015年4月に公開されたバージョン3系の最新版となる。新たにBITFIELDコマンドが加わり、文字列を整数で構成されたビットアレイとして利用できるようになった。SPOP、CONFIG GET、DEBUGなどのコマンドも強化した。同じく新機能として、緯度と経度でインデックスできるGEO APIも導入した。
Luaスクリプティングではレプリケーション機能が強化され、本格的なデバッガも加わった。redis-cliをサポートしており、開発中にデバッグに利用できる。
Redis Clusterでは、redis-tribのリバランス機能、レプリカマイグレーションなどの機能が加わった。一方で開発版でのDockerポート転送などの新機能については、成熟していないことから3.2では実装されなかった。
このほかメモリ効率を強化し、RDBの読み込みも高速になった。バグも修正されている。
Redis
http://redis.io/