クラスタ管理ソフトウェア「Apache Mesos 0.27」リリース
Apache Mesos開発チームは2月2日、クラスタ管理ソフトウェア「Apache Mesos 0.27.0」を公開した。
Apache Mesosはカリフォルニア大学バークレー校で開発されたオープンソースのクラスタ管理技術。アプリケーションやフレームワーク間でリソースを分離しつつ共有できるもので、複数のリソースを単一のリソースのように取り扱うことでリソースの細かな調整ができ、クラスタの利用を効率化できる。万単位のノードに対応する拡張性、Apache ZooKeeperを利用したフォルトトレランス、Linux Containers技術によるタスク間のネイティブでの隔離、マルチリソーススケジューリングなどの機能を備え、Dockerコンテナの利用もサポートする。JavaやPython、C++から利用できるAPIも用意する。米Twitter、米Airbnb、米Appleなどが利用しているという。
Mesos 0.27は、2015年12月に公開されたMesos 0.26.0に続く最新版。特定のMesoエージェントに予約をすることなく取り消しなしのリソースを保証するresource quotaのサポートが加わった。また、ディスクI/Oの多いアプリケーション向けのMultiple diskをサポート、信頼性と性能を強化できるという。マスター起動時に静的な役割リストを提供する「–roles」で実装したホワイトリスト機能に勝るimplicit rolesを導入、柔軟性のある役割が実現するという。
これらに加えて性能も強化した。特に大規模なクラスタの静的エンドポイントの速度が改善しているという。バグも多数修正されている。
Apache Mesos
http://mesos.apache.org/