Mozilla、WebVRコンテンツ開発フレームワーク「A-Frame」を発表

 MozillaのVR開発チーム「MozVR」は12月16日、WebVR体験をマークアップで構築するためのオープンソースのフレームワークプロジェクト「A-Frame」を発表した。プロジェクトのWebサイトでバージョン0.1.0が公開されている。

 A-Frameは、Web開発がWebGLの深い知識なしにモバイル、デスクトップ(Webブラウザ)、VRデバイスのOculus Rift向けにVR(バーチャルリアリティ)体験を構築できるというフレームワーク。Web向けのVR技術であるWebVRは2014年よりFirefoxやGoogleのChromiumに搭載されているが、コンテンツ開発に必須となるWebGLの知識のあるWeb開発者は多くないという。このような現実を受け、MozVRチームはWebGLをHTMLカスタム要素でラッピングしフレームワークとして提供するというアプローチをとった。これにより、高性能なVR体験をシンプルに構築できるとしている。

 A-Frameでは360度の動画、イメージ、モデルといったよく使われるユースケース向けの「プリミティブ」を用意した。プリミティブからシーンを構築できるほか、ライティング、アニメーション、サウンド、インタラクティブ機能を組み合わせることもできる。最終的にはDOMのように使って、標準的なJavaScriptメソッドを使って操作できることを目指す。

 VRデバイスではOculus Riftをサポート、カードボード風のケースに入れた携帯電話もサポートする。WebVR APIとWebVR Polyfillを土台としており、これらの標準の成熟とともに今後対応を拡大する予定だ。スマートフォンではまずiPhoneに対応、間もなくAndroidにも対応するという。

A-Frame
https://aframe.io/