米Adobe、オープンソースのコードエディタ「Brackets 1.5」をリリース

 米Adobe SystemsのBrackets開発チームは10月15日、オープンソースのテキストエディタ「Adobe Brackets 1.5」をリリースした。

 BracketsはHTMLやCSS、JavaScriptなどを使ったWeb開発向けのコードエディタ。軽量、多機能を特徴とする。ライセンスはMIT License。Adobeによると毎月35万人が利用しているとのことで、プロジェクトの貢献者は283人を数え、890種の拡張がインストールされていると報告している。

 Brackets 1.5は、7月末に登場したBrackets 1.4に続く最新版となる。選択したテキストの折りたたみが可能となり、テキストブロックを選択すると、テキスト折りたたみのマーカーが表示されるようになった。また、ファイルを切り替える際に構文チェックの折りたたみ状態を記憶するようになった。

 1.4で導入したクイック検索の安定性と性能を改善した。「ファイルを横断して検索」で数千単位のファイルから瞬時にインデックス作成と検索が可能という。

 また、PHPファイル内でstyle要素向けにCSSコードヒントを利用できるようになった。JavaScriptコードヒントについては、Minifyされたファイルでの性能を改善した。

 このほか、Windowsで再読み込み時にフリーズ、あるいはクラッシュする問題などバグも修正された。

 なお、Brackets開発チームは10月5日のブログ記事で、AdobeのプロプライエタリなWebオーサリングツール「Dreamweaver」向けのコードエディタとしてBracketsを利用する計画を発表していた。オープンソースプロジェクトとしてのBracketsに変更はないとしているが、チームが統合作業も平行して進めることから開発の成果を出す速度が遅くなるとしていた。統合には6~9ヶ月を要する見通しだという。

 Brackets 1.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Adobe Brackets
http://brackets.io/